なぜ緩和ケア病棟でアロマハンドトリートメントしているのか?
先日、偶然にも同じ日に数名の方に聞かれた質問
患者さんの中には、痛い場所も違うし、足の方がむくんでいる方もいらっしゃる
そんな中、なぜ腕なのか?
色々理由はありますが、精神的苦痛の軽減に、ほんの少しでも関わることが出来たらいいと思ったから
治療の目的で入るなら、痛い場所やむくんでいるところを一番にした方がいいけれど
触れる・寄り添うことを目的とするならば、動かなくてもいい、そのままでいい腕が受けてもらいやすいということ
そして
手を握るということ・手のぬくもりが、安心・安楽につながること
不安な時に手を握ってもらって安心したという経験がある方が多いと思います
そして、
看護師が医療行為とは別に患者の手を握ったり背中を優しくさすったりする行為を看護用語で「タッチング」と言い、
患者へ安心と安楽を与えるための非言語的コミュニケーションであり、看護技術の1つでもあります
植物の香りは、心とからだに作用します
結果として、精神的苦痛のほか、痛みの緩和やむくみや冷えが良くなる
時々教えて頂くのが、
痛みと闘っている緩和ケアの患者さんが痛みがなく夜眠れたこと
その方は、寝る前に痛み止めを飲んで寝ても、そんなにぐっすり眠れていないとのことでしたが
私がアロマハンドトリートメントした日は、痛みなく眠れたと教えて頂きました
初めて体験される方は「幸せだね~。こんな幸せなことはない」とおっしゃって頂いたり
1人部屋で(緩和ケアはすべて1人部屋)さみしいという方は、私の手を「優しい手」とおっしゃって
高齢の方が、幼少期を思い出して「お母さんを思い出した」と涙されていました
ひざ下のアロマトリートメントも施術することはありますが
幼少期の思い出が出てくることは今までありませんでした
本当にアロマハンドトリートメントは、さまざまな効果があります
スタッフや、病院外でもアロマハンドトリートメントする時があります
精神的に頑張っている人ほど、涙されます
身体的に頑張っている人は眠ってしまったり、スッキリしたり
その人によって、会話を楽しむ方や、ほぼ会話をしない方も
人に触れてもらうことが少なくなった大人ほど癒されています
ぜひ体験してみませんか?
アロマハンドトリートメントを提供することもできますし
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アロマのきほん講座は、リアルでもオンラインでも(動画受講可能)開催しています